一人暮らしと電話

個人で仕事をしながらの「一人暮らし」は結構寂しいものです。 毎日一人で生活をしている訳で、仕事の電話でもないと人と話す事がなく、 何日も人と話さないなんて日々が続いていたものです。 言葉を交わすと言えば、買い物をした時に、お店のおばさんと一言二言話すぐらい、 毎日静かに無言で生活をしていました。

そんな生活をしていると話をするのも、忘れてしまいそうになってきます。 同じように個人で仕事をしながら「一人暮らし」をしている男友達がいて、 お互い寂しさを紛らわす為に、どちらからともなく電話をするようになり、 その内夜には毎日電話をするようになりました。

何を話す訳でもなく、ただ人と話す行為をしたかっただけなのかも知れませんが、 それがどんどんとエスカレートしてきて、1時間、2時間と話すようになり、 男同士の電話としてはちょっとふさわしくない長電話になってしまいました。 やっぱり長電話は女性の方が似合っている感じがします。 男同士が夜になると毎日電話し合うというのは、いくら「一人暮らし」の寂しさを紛らわすにしても、 照れくさくなり少しずつ電話する回数も減り、 その内には必要な時だけ電話をする、以前のような電話に戻りました。

お互い数年後結婚をして、電話をする回数もほとんどなく今ではメールでのやり取りになっていますが、 今思い出してみると、良く毎日そんなに話をしていたものだと思います。 お互いにおしゃべりが好きなタイプでもなかったのですが、 やっぱり「一人暮らし」の寂しさからの行動だったのでしょうか。